世界最速のインディアン
2005年、ニュージーランド、アメリカ
監督 ロジャー・ドナルドソン
キャスト アンソニー・ホプキンス
あらすじ
老いぼれ爺さんの長年の夢は、あこがれの地で自分の愛車のバイクによる世界最速記録への挑戦でした。いざニュージーランドからアメリカヘ!
感想
前回の「127時間」と同様、こちらも実話のお話です。
一歩間違えば、バイクオタクのきちがい?おじいさんですが、子供からは好かれ、誰とでも親しくなれる愛すべきキャラをアンソニー・ホプキンスさんが熱演してます。
バイクがテーマですが、マニアックな話はなく、一人の男性の生き様をほのぼのかつ情熱的に描いた、ロマンに溢れるロード・ムービーです。
冒頭から登場する愛車のインディアンすごい!
エンジンをかける時、改造を重ねに重ねたなんとも複雑な雰囲気を出してますが、後半になって振り返ると、このシーンは、インディアンと共に歩んできたアメリカに行くまでの長い年数を表現してるように思えました。
この映画は、アメリカへの道中をメインとした内容ですが、このワンシーンは、それまでの苦難?を集約したシーンかなと勝手に想像しました^^;
少し、時代は古そうですが、道中、お釜ちゃんからインディアン、兵士など様々な人を登場させ、なんでもアリのアメリカを表現していて面白かったです。
出会いの中で交わされる会話に重みがあり、偉人ならではのメッセージ力を感じました。煙たいことを言うとイギリス人と思う風習も当時のアメリカらしさなのでしょうか?
まぁ、細かいことはどうあれ、癒し系の素晴らしい映画です。
楽しく、悔いのない人生を!と言うことでしょう^^
アンソニー・ホプキンスさんと言えば、「羊たちの沈黙」や「ハンニバル」のレクター博士のイメージが強く、個人的には敬遠していましたが、今回の作品でかなりイメージが変わった気がします。
さすがアカデミー俳優ですね。魅力的な方です。